アメリカの女性自立支援の記事を読んで思う

先日、新聞でこんな記事を見つけました。


アメリコロラド州にあるNPO「ドレス・フォー・サクセス」(DFS)
面接にのぞむ低所得の女性達を支援している団体です。


スーツを提供し、就職を支援する事を目的としています。
スーツだけではなく、ブラウス、バッグ、化粧品にアクセサリー・・そこはまるでブティックのよう。化粧品はボビーブラウンがすべて支援しているのだとか。そして、なんと就職が決まれば、服や靴をプレゼントしてくれるのだそうです。
支援の大半は、貧困で悩むシングルマザーで占めており、そんな彼女達へ
「仕事が始まったら、もっと服が必要になる。最初の給料は食費や子どものために使って欲しいから」という代表者の思いから。


そして、こうも書かれていました。
「大切なのは、スーツの向こう側にあるものだ。それは自信と誇り」
YOU CHANGE YOUR WORLD(あなたがあなたの世界を変える)


読んでいて感銘を受けたのは、低所得の人に対して直接的な仕事やお金を与えるのではなく、「自信・誇り」を持つ「キッカケ」を与えるという支援を行い、自力で仕事を掴み、そしてそれがお金に繋がっていくということ。


日本では、少し前に話題になった「生活保護」というのがありますが、これは体が不自由であったり、本当に必要な人たちのためにある制度であるはずが、物があふれ欲しい物はなんでも手に入る時代。低所得を偽り、国からお金をもらう。しかも申請さえすれば結構簡単にできてしまうらしい。
そこには、モラルや、自信、誇りなんてない。
歪んだ日本社会を象徴しているかのような社会問題ですね。


簡単に「楽」を与えられてしまっては、人は成長しない。「楽」を得るために自分がどう足掻くのか、まさに自分が自分の世界を変えるのだと思うのです。