みんなの想いを乗せて走れ! SUZUKI セルボ TC53

先日からお伝えしております、クリエイティブ工場の中身。
今日はこんなお話。


写真の右横に見える赤い車。これ、気になります?

ウチへ来られた方に必ず聞かれます。「ナニ?この車」
そうなんです。SUZUKI セルボ TC53。
実は、私の叔母のものなんです。昔、婦人警官をしていた叔母は交通課にいた事もあり、車が大好きだったそうで。。しかし、当時まだ働き始めた頃はお金がなく、自分で車を買う事ができなくて、このセルボはずっと憧れの車だったそう。
それが、数十年後にたまたま路上で見つけ、あの頃の思いに火がつき、
なんと!!持ち主(もちろん見知らぬ人です)に「これ、売って下さい!!」と直談判。
持ち主の人は、「えぇ〜、こんな古い車でいいんですか?」と驚いていたそうですが。
というか、道ばたでいきなり知らない人に車を売ってくれと言われるだけで、十分驚きですよね。。笑

しかし、車を衝動買いしたものの、置き場がなくて倉庫となっているウチの工場に居座る事になったわけです。。。

あれから十数年。
叔母は昔から今も変らず、私たちのことを自分の子のように可愛がってくれ、また私の子供までの自分の孫のように可愛がってくれて。これまでたくさんの愛情を注いでもらい、言葉では言い尽くせないほどの感謝の気持ち。
だから、この工場の生まれ変わりと共に、叔母の車をもう一度復活させよう!と決めました。

でも電気系統が死んでしまっているため、実際に復活するには手間とお金がかかりすぎるので、それはちょっとできないのですが。

しっかし、長い間手入れしてなかったので、すんごい砂埃!
もっとキレイにしとけよって話ですよね〜ー_ー:




ボンネットの上には、何者かの足跡が・・ッ!多分、イタチとかネズミかしら(汗)
そして、恐る恐るボンネットを開けてみると、また何者かの死骸・・チーン。
あー、こんなことで十数年の重みを感じましたよ。
タイヤはもちろん、パンク状態だったので新しいタイヤ(中古)に交換。


水洗いしたいところでしたが、ブレーキが固まってしまいタイヤを動かなくて外へ引っぱり出す事ができず、ぞうきんで拭き拭き。何度も拭き拭き。


そして・・・
えー!こんなに赤かったん?というほど鮮やかなレッド!



ウチの向かいに自動車の整備屋さんがいて、興味津々で車を見ておられました。
「走らせたいなぁ〜」のつぶやきにスルー。笑
大衆車なので、そこまで価値があるというわけではなさそうですが、ここまで古いと手放せませんよね。。車に全然詳しくない、というかあまり興味のない私ですが見ていて楽しい♪



懐かしい感じ。整備屋さんいわく、空調とかは後付けらしいです。

オーディオも昔の方がシンプル

ハンドルはこんな感じ



昔はこんなロゴだったんだ。へぇ〜。





やるからには、ここまでやらなきゃ!ナンバープレートもちゃんと付けましたよ!

叔母の名前「美恵子」の頭文字と6月28日の誕生日を入れて。

そして、もう一つのナンバープレートはNYのナンバープレート。
「U-TH 2014」と入れてあります。

NYは、私の原点となる街。独立してすぐの頃何度も足を運んだ街。あの街で見た光景、感じた空気、出会った人、出会ったコトが今の私の原動力となっているのです。
たくさんの人のエネルギーが溢れるあの場所で、夢のかけらを見つけたような。でもそれは夢ではなく、可能性なんだと言う事を実感できた街。あの時、いつかこの街で必ず「何か」を成し遂げてやろう!いや、成し遂げられる。その時に備えて今がある。って、思ってるんですよね。人から見れば、バカと思われるかもしれないけど、自分ではそれを信じてて。
だから、いつか「U-TH」としてまたあの地へ降り立つ事を願って付けました。


後ろのナンバープレートをつけるのに、トランクの開け方がわからず四苦八苦。探しまわって、運転席の後ろにちっちゃなレバーを発見!無事付けられました。




そんなワケで、SUZUKI セルボ TC53。
みんなの想いを乗せて突っ走れ!